「宇宙の渚」プロジェクト 関連

「NHK BSプレミアム 世界初・生中継特番 宇宙の渚に立つ」(2011年9月18日に放映)にて、 "渚の入口"を撮影するために開発された、JAXA成層圏気球へ搭載する全方位カメラの制御基板等を設計、製造しました。

高度およそ35km(成層圏)、−60℃、ほぼ真空の環境まで到達し、撮影に成功いたしました。


■ 実際に気球に搭載したカメラおよび基板

フライト中の環境条件(温度、気圧、結露、浸水、その他)での動作に対応するため、 防寒対策、放熱器設置、電磁波シールド設置、フィルムヒータ設置、防水対策、衝撃対策などを随所に設置。
下記にて、MIAでの対応の一部紹介いたします。


・カメラの改造
着水時における撮影データの損失を防ぐため、SDメモリ・カードへの映像記録回路をカメラ外へ引き出し、別ボックスに収容するよう改造。
分離したカメラ・ケーブルにシールド等を施し、映像記録部はアルミケースに収納、防水の上、ゴンドラに搭載した。

宇宙の渚プロジェクト使用 カメラ部分 宇宙の渚プロジェクト使用 カメラと映像記録部を分離 宇宙の渚プロジェクト使用 映像記録部

・装置を防水ケースに内蔵
カメラの動作基板、各種センサー基板を防水ケースに内蔵するため、外部インターフェイス基板を新たに設計、製造。軽量化、省スペース化等を目的とし、この設計に板厚0.3mmの材料を用いた。

宇宙の渚プロジェクト使用 制御装置 宇宙の渚プロジェクト使用 インターフェイス基板を新たに設計

放映されたオープニングの映像には、実際にカメラにて撮影された画像が使われました。